ママのメッセージ

こんにちわ。秋らしくなってきました。

出生前診断について議論されたり、また、代理出産を依頼したご夫婦が、出産された
双子の一人がダウン症であったのでその児の受け入れを拒否されたことが問題となりました。
ご夫婦は、反論されていいますので、その真相は不明です。

このような中で、障害をもっておられる子供さんと共に生きておられるママはどう思って
おられのだろうと考えてました。
そんな時、障害を持つ子供さんと共に生きておられるママの気持ちをメッセージにして、
頂ける機会がありました。

ブログに掲載したいとお願いしたら了解して頂けたのでみなさんにもご紹介します。
ステキな暖かいメッセージです。

「不幸じゃない」まず、最初に私自身が浮かんだ言葉です。
今だから思えること…健常児でも教科書通りに成長していなければ不安になりました。
成長の節目、就園,就学の時期にあれこれ悩んだり不安や心配ごともたくさんありました。
子供の特性や周りの友達との関わりで悩み心配ごとが全くなくなることはありませんでした。
親だから常にわが子に関心がいくのは仕方ないですよね。
個性の違う兄弟が産まれても、それなりに悩みはありました。
そして、また個性の違う、ダウン症の我が子が産まれました。
悩みの内容は、違っても育児に何ら変わりはありません。
不安も心配も悩みも子供を産み育てていく中で誰にもでもあることだと私は思います。
その悩みを解決するのに、他の兄弟より、時間がかかったり専門医が必要であったり
大きな決断を強いられることもあります。…今だから思える事かもしれません。
ダウン症の合併症、運動発達遅延、知的面の遅れには本当に個人差があります。
健常児なら恐らく可能性としては低い、合併症による治療の受診、療育施設へ定期的な通所は、
時間を要するので、やはり大変な面もあります。
周りの理解やサポートも必須です。これがなければ、もしかしたら私は倒れていたかもしれません。
健康への不安や、ちゃんと歩けるの?から始まり就学のみならず就労など細かい事を言い出せばきりはないです。
将来の不安、心配事がなくなっても、また、次の不安がそれぞれあるのは確かです。
でも=「不幸」ではないんです。
育児の中で、兄弟では、感じることのできない、喜びや学びや感動も与えてくれます。
受診、リハビリ、母親の会を通して人とのつながりを教えてもらっています。
今もです。将来の不安に関しては、健常の姉妹に対しても抱くことです。
兄弟が何の苦労もなく全てスムーズに行くとは限りませんよね。
そう思うと悲観的にならず、今できることをしていかないと、と思います。
毎日泣いて暮らしていません。笑いの絶えない日もあります。
癒してくれます。笑かせてくれます。兄弟へのしつけを考えさせてくれます。
初めから受容し、強い母親はいません。日々の育児とともに
少しずつ、少しずつ受け入れ、少しずつ、少しずつ、強くなっていくんだと思います。
先日、ダウン症の母親の悩みを聞いて、共感しましたが、
同時に、あ、そこは乗り越えられてきたんだと再認識しました。

なんとかなってるんですね~(笑)
「不幸じゃない」強く響きました。心を打たれました。
ぜひ、感想をお寄せください。

第二足立病院 永井

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